「FP3級の資格を取りたい!」そう思った時に迷うのが勉強法。
独学でも大丈夫、実践を踏まえたおすすめの勉強法について解説します。
費用は1,000円以内、勉強時間は30時間弱。
これからFP3級に挑戦する!という方はぜひご参照ください。
ポイントは以下の通り!
時間も費用もかけず、最短で合格しましょう!
- Youtube×テキストで効率的にインプット
- webサイト×アプリでアウトプット
- 模擬試験を通して苦手科目を補強
使用した教科書やサイトとともに、おすすめの勉強法をご紹介します。
かける費用や時間は、ご自身の状況に合わせて調整してくださいね!

それではまいりましょー!
FP3級と勉強法
ざっくりFP3級の概要と結論です。
FP3級概要
FP3級とは
FP3級とは、ファイナンシャルプランナー(FP)の略称。
金融や資産運用に関して全般的に学べる資格の一つです。
試験は年に3回開催されますが、昨今はコロナの影響により中止になることも。
(2020年5月回中止)
試験は学科と実技の2つ(同日開催)。
どちらもマークシートによる選択式ですが、実技は特に計算をメインとした問題が出題されます。
試験時間は学科120分、実技60分。
いずれも選択式で、勉強もしやすく60点以上を取れば合格です。
勉強時間
一般的に20〜80時間と言われています。
こちらは前提となる知識によって変わるため、目安としてください。
後述しますが、基礎知識があれば勉強時間の削減が可能。
科目は次の6つ。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
難易度
難易度は日商簿記3級よりも低く、合格率は平均70%程度です。
過去問で80%程度獲得できていれば、本番でつまずかない限り問題ありません!
取得のメリットとデメリット
FP3級取得のメリットはコチラ。
- 生活(=人生)に役立つ
- 「損をしない」という観点を学べる
- 副業(ライティングなど)にも利用可能
資産管理は人生を通して必要なスキル。
ライフプラン・保険・投資・相続など、自身と家族に関わる資格は一生ものです。
特に昨今流行りのFIREを目指すなら、持っていて損はない資格です。
また、資格取得で「得をする」というよりは、「損をしない」という観点に気づくことができます。
特に公的年金や補助制度などは申請しないと貰えないことが当たり前。
金融知識全般を網羅的に学ぶことができるので、それこそ学んでおいて「損はない」資格です。
FPの資格があれば、特にライティングなどの副業をしている方は文字単価が上がるメリットも。
1文字=1.0円が相場の業界で、FP3を保有していればより効率的に稼ぐことができます。
続いてデメリット。
- 就職・転職・昇格などのキャリアアップや収入増には直結しない
- 評価されない割に学習コストがかかる
受検資格は厳しくないので誰でも受検可能です。
しかし取得の目的を明確にしないと無駄な時間を費やしてしまいます。
貴重な時間を無駄にしないためにも「何のために取るのか(勉強するのか)」ということを明確に!
勉強方法
ここからは最短で合格する勉強法。
合格するための得点率は学科・実技ともに60%ですので、まんべんなく学習することが求められます。
- Youtube×テキストで効率的にインプット
- webサイト×アプリでアウトプット
- 模擬試験を通して苦手科目を補強
過去問で80%を取得できていればおおむね問題ありません。
得点率アップのコツは次の通り。
- 問題文に慣れること
- 問題文の意味を理解すること
- 読み違いに注意
- 数字の違いに注意
- 苦手分野を克服
続いて参考にすべき資料です。
参考資料
教科書(テキスト)
教科書はこちら。

試験の対象年度が古いものであれば1,000円未満で購入可能です。
ただし毎年の法改定により解説や問題が古くなっている場合がありますのでご注意ください。
不安な方は最新版の購入をおすすめします。
私は2021年9月受験に向けて、’18-’19年版を中古で購入しました。(600円)
年度によって変更になっている項目があるため、気がついたものは都度修正しながら進めました。
教科書を取得した後は一読をおすすめしますが、手当たり次第に覚えていこうとすると時間がかかります。
まずは全体像を掴んで、次に挙げるYoutubeチャンネルとともに学んでいくのが効率的です。
- 最も売れている
- 試験年度に対応
- 学習ポイントが絞られている
YouTube
Youtube(もちろん無料)はこちらがおすすめ。
先にあげたテキストと相関しているので、講義を受けるように学習していけます。
- テキストと連動して学習が可能
- 学習の優先順位がつけやすい
- 学習と本試験が1セットになっていて、知識の定着が早い
- 科目と項目が細分化されていて、短時間で視聴可能
過去問
WEB
過去問をこなすおすすめサイトはこちら。
「FP3級ドットコム」の「過去問道場」。
学科と実技が用意されていて、年度や分野を指定して回答することが可能です。
学科/実技はもとより年度/分野別に解説が用意されているので、年度/回ごとの過去問の復習も効率的。

また、無料の会員登録をすれば学習履歴を確認することができます。
ご自身の苦手分野把握のためのも有効です。
下は私の回答概要、グラフで視覚的に確認できます。

こちらのサイトのおすすめポイントは以下の通り。
- アカウント(無料)登録で学習履歴を可視化できる
- 最新の過去問まで対応
- 科目ごとに回答が可能
- 解説が詳しい!
強いて残念なところを挙げるなら、
- スクロールしないと「次の問題」ボタンが表示されない
くらいでしょうか。
アプリ
隙間時間に過去問を解くなら、こちらのアプリがおすすめ。

過去問に沿った出題がされるので、復習に効果的。
おすすめポイントは次の3つです。
- インストールはもちろん無料
- 「回答」と「解説、次の問題」が一画面で選択できる(効率的)
- 隙間時間で復習できる
少し残念なところは
- 回答履歴をおおまかにしか見ることができない
程度です。
気になる方は、もちろん他の無料アプリでも問題ありません。
教科書×Youtube×過去問の相乗効果
教科書
基本的には上に挙げた教科書(テキスト)から問題が出題されます。
教科書を手に入れたらまずは一読。
私がそうでしたが、初めて学ぶときには部分的にわかっても全体の詳細はチンプンカンプン。
中身をしっかり理解しなくとも、全体像を掴むためにまずは通読することをおすすめします。

漠然と科目(カテゴリ)がわかるだけでも十分です!
Youtube
教科書は網羅的ですが、優先順位がつけにくいのが難点。
やみくもに勉強しても時間が過ぎるばかり。
そこでYoutubeで説明されている箇所を一緒に進めていくことで、重要な箇所をひもといていきます。
YouTubeを利用することで、要点を絞った学習が可能。
時間がない時は倍速で視聴。
続けることで重点ポイントがつかめてきます。
過去問
空き時間や問題への慣れを目的とした効率的な学習法を目指すなら、webやアプリがおすすめ。
すでに紹介した「FP道場」では本試験全2,400問が用意されています。
淡々と問題をこなしていくことで出題のされ方や問題の傾向がわかってきます。
苦手な分野でも、解答後に教科書を読み込むことで効率的に学習ポイントを把握できます。
問題に慣れてきたら、「過去問道場」や「金財」「FP協会」の公式サイトに掲載されている過去問を年度別に解いてみましょう。
webやアプリで正答率が高くても、年単位で実際に回答してみると思ったより得点が取れないことも。
実際の試験形式に慣れることが重要ですね。

私は過去問を印刷して試験さながらに解いてみました!
Y家のカタログ
FP3級取得を目指したきっかけ
取得を目指したきっかけは次の通り。
- 資産形成に関する全般的な知識を習得したかった
- 周囲に対し、信頼(権威性)が欲しかった
- 簿記3級取得の足がかかりにしたかった
資産運用全般に関する知識を勉強したかったのが大きな理由です。
不得手な保険・相続などを知ることができてよかったと感じています。
いますぐ生活に役立つ!ということはありませんが、人生の要所要所で有益になると信じています。
また、資産形成に関しては個人に帰するところですので、自身で勉強できる方は特段資格取得の必要性はないかもしれません。
私自身は特に金融や保険業などに携わっているわけではありませんが、周囲から相談を受けたときに信頼性を担保したかったのもきっかけの一つです。
例えば「FPの知人がおすすめできる保険担当を紹介してくれるらしいよ」という話を周りで聞いたとき、

いやー、やめといた方がいいよ
と助言したかったのもあります。おせっかいですね。
それから、いずれ簿記3級の取得を目指しているためそのきっかけにするべくFP3級の取得を目指しました。
もともと数字に弱いため、いい勉強になったと感じています。
試験日は2021年9月12日(日)、申し込みは7月に完了。
なかなか勉強時間の確保ができず、ちょうど30日前から本格的に勉強を開始しました。
勉強時間と得点率の推移
30日前の勉強開始から試験本番まで(9/12)の得点率推移です。
30時間弱で終了です。
8/13 | 8/16 | 8/18 | 8/19 | 8/20 | 9/6 | 9/8 | 9/9 | 9/10 | 9/11 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
勉強時間 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 1 | 3 | 2 | 2 | 4 |
勉強科目 | 全般 | リスク管理 資産運用 | タックス 不動産 | 相続・ 事業継承 | ライフプランニングと 資金計画 | 過去問 (学科) | 過去問 | 過去問 | 過去問 | 過去問 |
勉強方法 | 教科書 | 教科書+ YouTube | 教科書+ YouTube | 教科書+ YouTube | 教科書+ YouTube | web | 紙面 | 紙面 | 紙面 | 紙面 |
解答総数 | 60 | 161 | 403 | 523 | 643 | 763 | 160 | 160 | 160 | 480 |
正解数 | 37 | 114 | 322 | 417 | 518 | 612 | 114 | 127 | 117 | 429 |
得点率 | 61.6% | 70.8% | 79.9% | 79.7% | 80.6% | 80.2% | 71.3% | 79.3% | 73.1% | 89.4% |
その他 | 教科書 通読 | 空時間に アプリ | 誤答箇所の 復習 | 誤答箇所の 復習 | 誤答箇所の 復習 | 誤答箇所の 復習&テキスト |
勉強開始からしばらくは学科に集中、実技試験は数日前から実践。
開始時点で得点率が60%程度だったため、試験日までの目標をひとまず80%に設定。
試験日まで問題を解くことを継続した結果、直前の得点率はなんとか80%を超えました。
8月下旬にコロナに罹ってしまいほとんど勉強できませんでしたが一安心。
全くの余談ですが、コロナ体験談は「30代男性のコロナ体験談〜初期症状から後遺症まで〜」からどうぞ。
具体的な勉強法は次の通り。
- まずは教科書を読む
- 一度webサイトで過去問を解き、開始時点の成績を確認
- 科目ごとに教科書とYoutubeを見ていく
- 科目ごとにwebサイトでひたすら過去問を解く
- 合格率の上昇を確認
- その他隙間時間にアプリで過去問を解く
- 得点率が上がってきた段階で実技に挑戦
- 年単位で過去問を解く
初めはギリギリ合格圏内の60%程度しか得点率がありませんでしたが、webで過去問をこなすことにより徐々に正答率が上昇。
また、インプットとアウトプットを並行することで、過去問の回答スピードも上がって効率的にこなすことができました。
ポイントは科目を勉強したあと、すぐに同じ科目の過去問を集中的にこなすこと。
記憶が定着しやすくなります。
実技試験も学科同様選択式ではありますが、具体的な事例が出てくるため問題になれることが必要。
苦手な項目や計算方法については、過去問で解けなくてもつど理解と暗記を繰り返すことで少しずつ回答していけるようになりました。
気づいたことと注意点
実際に勉強して感じたのが、当然ながら基礎知識の優位性。
個人では株式・不動産をある程度実践していたため、当該科目の得点率は最初からあまり問題ありませんでした。
一方で相続や保険、年金に関しては当初合格率に満たなかったため、ひたすら過去問と復習を実践。
基礎知識がある方はそこを伸ばしつつ、弱点を補っていくのが最も効率的です。
注意点は次の通り。
- 年単位で過去問を解く
- 完璧は目指さない
- 間違いが多い部分は補強しておく
webの過去問は効率よくこなすことができて大変便利です。
一方で実際年度ごとで過去問を解くと、回答の要領が異なるため意外に点数が取れないことも。
学科・実技ともに、過去問道場やFP協会のHPに掲載されている過去問を年度ごとに解いてみることをおすすめします。

無料でできるのはありがたい!
また、点数にこだわるあまり完璧を目指すと、他の科目の勉強が疎かになる場合があります。
例えば時間的な余裕がない場合、難しい計算式を覚えるよりも他の設問に注力した方が点数を稼げます。
全般的に復習を重ねて、試験全体で得点を上げていくことがおすすめです。
最後に、何度も過去問を解いていると自身の不得手科目が把握できます。
どこで間違ったのかを意識しながらテキストで復習すると、より記憶の定着に繋がります。
人生に関わるFP3級を取得しよう!
以上!効率的に取得するFP3級の勉強法について解説しました。
合格したあとこそ理解や知識が深まりやすいので、まずは取得を目指してみてはいかがでしょうか。
FP3級は資産運用や金融全般を広く学べる価値のある資格です。
「なんのために勉強するのか」という目的を明確にして、ぜひ有意義な資格取得にしてくださいね!
*2021年9月12日受検しました!
自己採点では学科78.3%、実技90%となりました。
合否については追記します1

それでは!あとからねー
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