沖縄のシーミー(清明祭)とは?in2021

生活
この記事は約3分で読めます。

こんにちは、ワイです。
週末にシーミーに行ってきましたので記録投稿です。
シーミーとはなんぞや?」という方の参考になれば幸いです。

ワイ
ワイ

子どもの頃は「大人が墓場で宴会する行事」と思っていました!

沖縄在住ですが正直知らないことも多く、子どもに説明するためにもしっかり把握すべきかと思い調べてみました。
ぜひご参照ください。

シーミー(清明祭)とは?

沖縄では当たり前のように知られている言葉ですが、そもそもシーミーとはなんでしょうか。
シーミーとは先祖供養のための行事です。具体的にみてみましょう。

概要

漢字では「清明(せいめい)」と書き、季節の指標である「二十四節気(にじゅうしせっき)」の5番目の節気にあたります。
一般的には「立春」や「春分」などが有名ですね。

日本国内でも使われている二十四節気ですが、沖縄では「清明祭」と呼ばれ旧正月や旧盆に並ぶ大事な行事です。
親族でお墓の掃除を行い先祖を供養することが主な目的です。

清明の時期としては毎年4月5日-19日ごろ、本格的に夏が始まる前の時期を指します。
ただし実際には4〜5月のいずれかで行われることも多いようです。
それぞれの家系により一部慣習が異なりますが、一般的なシーミーは次のように行われます。

  1. お墓周りの掃除を行う
  2. 持参したクワッチー(ご馳走)をお供えする
  3. ウチカビ(あの世のお金)を焼き、線香をあげる
  4. 最後にお供えしたクワッチーをいただく

最後の宴会はお酒もあり。お子様はジュースやお菓子を食べて楽しみます。
お墓の前でお酒を飲むのは沖縄ならではかもしれません。

わい
わい

ちなみにシーミーの時しか見かけない親戚、というのはよくある話

歴史

シーミーは元々中国から伝わった行事で、沖縄では1768年から始まったとされています。
台湾や中国など、現在でもシーミーを行っている地域は少なくないようです。
沖縄は中国に距離的にも近く文化的な影響も強かったため、本土と異なりこうした行事が続いているのかもしれませんね。

時期

2021年のシーミーは4月4日から。この日は「清明の日の入」と呼ばれます。
伝統的な家系では門中(もんちゅう・ムンチュー)という先祖と強い繋がりのある直系親族と、分家の一部の家族がお墓の掃除と墓参りをします。
その次の日曜日に、身近な親族を含めた墓参りが行われます。

なお、シーミーは特定の日を指すものではなく、日の入から15日間の時期を言います。2021年だと4月19日ごろまでですね。
ご家庭にもよりますが、多いところでは10を超える家族が集まることも。
大抵は4月中旬までの週末に行う家庭が多いようですが、近年はコロナの影響もあり分散して行うことも。
この時期はスーパーのチラシも「シーミー特集」などが増えてきます。

わい
わい

Y家は4月末に行いましたが、他にも家族連れが

シーミーの様子

(出典:沖縄タイムス2021/4/5朝刊)

実際のシーミーの様子はこんなかんじ。

実際の様子

お供えの様子

Y家もお供物をして「うーとーとー」。

わい
わい

故人の好きなものなどを供え、親族で供養します。

料理など

こちらはお供えするクワッチー(ご馳走)です。最近ではスーパーで注文し、当日に受け取りすることも可能です。
「ウチカビ」と呼ばれる「あの世のお金」も売っています。不思議な感じですね。

お供物
ウチカビ
ウチカビ(あの世のお金)
わい
わい

便利な世の中です。

沖縄では大事な祭事、シーミー(清明祭)

今年は新型コロナの感染拡大の影響もあり簡素化しているシーミー。
行事として開催はできなくとも、先祖を思う気持ちは大事にしたいものです
以上、シーミーってなあに?という方の参考になれば幸いです。
それでは!あとからねー。

今日のカタログ
  • 清明祭(シーミー)は24節季の一つ。
  • 先祖供養のための儀式。
  • 時期はだいたい4〜5月、柔軟に対応。

コメント