![わい](https://i0.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/04/IMG_9652-e1618839308294.png?w=1660&ssl=1)
こんにちはー、わいです
日本酒や焼酎だと720mのボトルが一般的ですが、ワインボトルの容量は750ml。
その理由はフランスとイギリスの関係にありました。
容量に関するうんちくも含めてご紹介します。
![わい](https://i0.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/04/IMG_9652-e1618839308294.png?w=1660&ssl=1)
それではまいりましょー!
ワインボトルが750mlの理由
ワイン生産国のフランスと消費国のイギリス
![イギリスとフランスの地図](https://i2.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/d6c088ba7f4d23413dc3b4e398e709d2.jpg?resize=839%2C559&ssl=1)
ワイン大国フランス。
その中でも有名なボルドー地方はかつてイギリスの領土でした。
ボルドーワインはフランスとの交易で発展し、今日にいたります。
ワインボトルの容量が1本750mlなのは、実はこの交易に関係しています。
イギリスでは当時「ガロン(gal)」という単位が使われていました。
「1ガロン=4.5リットル」、1本750mlのワイン6本分に相当します。
また、ボルドー地方では225リットルの樽=750mlボトル300本分が用いられています。
1ダース(12本)が「9.0リットル=2ガロン」、1樽が「225.0リットル=50ガロン」となり、輸出効率のために750mlになったわけですね。
なお、イギリスはその緯度の制約からワイン用ブドウの生育ができず、ワインはほとんど生産されていません。
しかしキリスト教のミサにはワインが必要、ということでワインの輸入や濃い色のビールが発展したと言われています。
ワインボトルの容量はさまざま
![シャンパンのボトルサイズ](https://i2.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/ad8d809b97af85ae33b2c31cb2429792.jpg?resize=839%2C582&ssl=1)
一般的なボトルサイズは750mlですが、実は世界的に基準が定められていてその容量はさまざま。
例えばシャンパーニュ地方では次のようになっています。
シャンパーニュ地方のボトル名 | 容量(本) |
---|---|
Quart(キャール) | 200ml(1/4本) |
Demi-Bouteille(ドゥミ・ブテイユ) | 375ml(1/2本) |
Bouteille(ブテイユ) | 750ml(1本) |
Magnum(マグナム) | 1,500ml(2本) |
Jéroboam(ジェロボアム) | 3,000ml(4本) |
Réhoboam(レオボアム) | 4,500ml(6本) |
Mathusalem(マチュザレム) | 6,000ml(8本) |
Salmanazar(サルマナザール) | 9,000ml(12本) |
Balthazar(バルタザール) | 12,000ml(16本) |
Nabuchodonosor(ナビュコドノゾール ) | 15,000ml(20本) |
お祝いの場所やお店などでも大きなシャンパンのボトルを見ることがありますよね。
小さなボトルはスーパーや酒屋さんで買うこともできます。
日本のワインの容量は?
![日本ワイン](https://i2.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/d33a742ccd87881b9d89d90c179e403b.jpg?resize=838%2C509&ssl=1)
ところで日本におけるワインの容量はどうなっているのでしょう。
実際には日本では「日本ワイン」と「国産ワイン」があり、サイズも750mlと720mlが混在しています。
720mlのサイズは、日本酒や焼酎が「1合=180ml」だったことから「4合=720ml」となりまし
ワインが広まった頃はすでに720mlの酒瓶が使われていたからですね。
ちなみに昨今「日本ワイン」が世界で注目されています。
流通の拡大とともに、「国産ワイン」である720mlのサイズにも変化があるかもしれませんね。
容量に関するうんちく
ワイン1杯は125ml
![ワインの容量](https://i1.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/c65ad62800a0da4902613bd03b9ea7cb.jpg?resize=839%2C559&ssl=1)
ワインを注ぐ量は一般的にグラスの1/3程度、グラスのもっとも膨らんだ部分が目安と言われています。
量で言えばおおよそ125ml前後です。
厳密に言えば赤/白ワインやスパークリングワイン、その他料理との合わせ方やアルコール度数によっても注ぐ量は異なってきますが、暗黙のルールとして知られています。
ワイングラスには風船のようなすぼみがあり、その形状から香りを取りやすくなっています。
グラスの縁までなみなみ注ぐと香りがわかりにくくなるため、グラスに注ぐ容量が決められているんですね。
ボトル1本=6杯分
![ワイン6杯](https://i1.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/3fa056cc6c7929409b41f536c028f45c.jpg?resize=837%2C556&ssl=1)
グラスの膨らんだ部分まで注ぐと量はおおよそ125ml前後、750mlボトルでは6杯のグラスワインが注げることになります。
2人で飲めば3杯ずつ、3人で飲めば2杯ずつ、6人で飲めば1杯ずつです。
ではなぜ6杯なのか。
これには諸説ありますが、ギリシャ詩人の戯曲に書き記されたセリフが有名です。
戯曲のセリフ
![ギリシャ](https://i2.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/cb5b5e283a2e56d5bc4ac3b4b5a1cd0c.jpg?resize=839%2C557&ssl=1)
ギリシャには紀元前5000年頃にワインが伝わったと言われています。
ギリシャ詩人であるEubulus(エウブロス)が書き記した戯曲の中に、次のようなセリフがあります。
Three bowls do I mix for the temperate: one to health, which they empty first; the second to love and pleasure; the third to sleep.
When this bowl is drunk up, wise guests go home.
The fourth bowl is ours no longer, but belongs to violence; the fifth to uproar; the sixth to drunken revel; the seventh to black eyes; the eighth is the policeman’s; the ninth belongs to biliousness; and the tenth to madness and the hurling of furniture.
出典:Eubulus, Semele or Dionysus
意訳すると次の通り。
1杯目は健康、2杯目は愛と喜び、3杯目は安眠のために。 ーここで帰ればお利口さん。 4杯飲んだら暴力的に、5杯飲んだら大騒ぎ、6杯目には酔っ払い、7杯目には殴られる。 8杯飲めば警察へ、9杯目には胆汁が、10杯飲んだら家具さえ投げる。
3杯までが心身ともに健康的、ということを古代ギリシャ人はわかっていたのですね。
![わい](https://i0.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/13f9b04be580c8673881a9858273741c-2.png?w=1660&ssl=1)
今も昔も変わりません
ワインボトルの容量に目を向けてみよう!
![ワインボトル](https://i2.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/05/96cb55ae8670816030c8548832d84395.jpg?resize=839%2C560&ssl=1)
以上、ワインのボトル容量について解説しました。
750mlというサイズには歴史的・文化的な背景が存在しているのです。
ワイン以外にも、決められた容量には理由があるかも?興味があればぜひ探してみてください!
昨今はコロナ禍でなかなか人と飲む機会もありませんが、落ち着いたらぜひワインで乾杯したいものです。
![わい](https://i0.wp.com/y-log.jp/wp-content/uploads/2021/04/IMG_9652-e1618839308294.png?w=1660&ssl=1)
それでは!あとからねー
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